転職エージェントQ&A

転職エージェントに職種変更(異職種への転職)を相談してもいいですか?

転職エージェント 異職種への転職

こんな方におすすめ

  • 職種を変更して転職したいと思っている
  • 異職種で転職したい(キャリアチェンジしたい)が、転職エージェントに相談しにくい
  • 異なる職種での転職のデメリットが知りたい

上記のようにお考えの方向けの記事です。

 

転職エージェントのふくしまです。

今回のテーマは「転職エージェントに職種変更(異職種への転職)を相談してもいいですか?」です。

 

転職エージェントふくしま
結論から言えば、「転職エージェントはキャリアを考えるパートナーなのでもちろんOK。ただし注意点あり」です。
注意点が何なのか、気になります…!
転職活動中の立花さん

 

結論:キャリアチェンジを相談した際、応援してくれてデメリットまで教えてくれるエージェントがベスト

まず、異職種への転職に限らず、キャリアについて転職エージェントに相談すること自体はOKです。

 

なぜなら、候補者の方のキャリア相談に乗るのは、エージェントの業務の内だからです。

キャリア相談は、ある程度信用されないとしていただけない場合が多いので、エージェントも喜ぶでしょう。

 

重要なのは、相談した際のエージェントの反応です。

結論から言えば、相談した際に「異なる職種への転職(キャリアチェンジ)を応援はしてくれるが、デメリットもちゃんと教えてくれる」エージェントであれば信用してもいいと思います。

 

転職活動中の立花さん
応援はしてくれるが、デメリットもちゃんと教えてくれる…?
次項でご説明しますね。
転職エージェントふくしま

 

否定してくるエージェントも、デメリットを教えないで賛成するエージェントもダメ

キャリアチェンジ(異職種への転職)を転職エージェントに相談した場合、反応は大きく分けて3通りあります。

  1. すぐに賛成し、未経験でもOKそうな希望職種の求人を紹介する
  2. 反対し、ネガティブなことを言う
  3. 賛成するが、キャリアチェンジのデメリットも説明する

 

転職活動中の立花さん
一番いいエージェントは、1番ですか?
いえ、そうではありません。実は、1番は一番危険なエージェントです。
転職エージェントふくしま

 

異なる職種への挑戦(キャリアチェンジ)は、普通の方が考える以上にデメリットが大きいです。

デメリットやリスクを教えずに賛成するのは危険なエージェントです。

 

転職エージェントふくしま
単に、なんでもいいから転職させたいだけのエージェントである可能性も高いです。転職さえさせれば、お金が入ってくるからです。

参考転職エージェントの売り込みがひどい!無理やりおすすめして来たらどうする?

 

一方で、デメリットが大きいからといって否定だけしてくるエージェントもダメです。

良い転職エージェントは、まずは候補者の方が自発的に抱いたキャリアプランや決断を尊重するのが基本です。

 

転職エージェントふくしま
転職者の方も、軽々しく転職しようとしているのではなく、自分なりに悩んだ結果、異職種への転職をしようとしているのですからね。

 

異なる職種に変更して転職することのデメリット

異なる職種に変更して転職することのデメリットは、以下の3つです。

  1. 直近の年収が下がる
  2. キャリア全体で見た時の専門性が下がる
  3. そもそも転職に失敗する確率が大幅に上がる

 

転職活動中の立花さん
3つもあるんですね!
はい、キャリアチェンジのデメリットは結構大きいです。解説していきますね。
転職エージェントふくしま

 

直近の年収が下がる

職種を変更して転職した場合、基本的には「未経験」とみなされます。

未経験での転職なのに年収が上がるということは、そうそうありません。よって、基本的には年収ダウンでの転職をすることになります。

 

転職活動中の立花さん
職種を変更する場合、このデメリットは覚悟している人も多いでしょうね。
変更先の職種が変更元と近いものであれば、ダウンしないこともあります。
転職エージェントふくしま

 

キャリア全体で見た時の専門性が下がる

転職エージェントふくしま
直近の年収だけではなく、キャリア全体で見た時の専門性が下がります。
どういうことですか?
転職活動中の立花さん

 

一言で言えば、何のプロフェッショナルなのか分からなくなってしまうことがあるということです。

 

例を出しましょう。「人事、経理、広報を3年ずつ」やった社会人10年目の人がいるとすると、その人の専門性はどの職種でも3年しかないことになります。

例えば人事に転職する場合、極端に言えば、転職市場においてその10年目社員は「人事を3年やった、社会人4年目社員」と同レベルの扱いになってしまいます。

 

転職活動中の立花さん
人事をやっていた年数だけ見ると、実際にそうですもんね…!

 

さらに、キャリア全体を見た時に「自分に向いている職を求めて、常にキャリアに迷っている人なのかな?」と疑問を持たれてしまう可能性もあります。

 

転職エージェントふくしま
30代前半くらいまでならいいですが、35歳を超えて未経験転職をすると、キャリアの軸があるのかどうかが疑われがちです。
青い鳥症候群ではないか、と疑われてしまうんですね…!
転職活動中の立花さん

 

そもそも転職に失敗する確率が大幅に上がる

年収が下がったり、キャリア全体の価値が下がったりするのは受け入れられる、という人もいるでしょう。

しかし、異なる職種への転職は、「受け入れる・受け入れない」以前に、そもそも失敗しやすいのです。

 

理由はシンプルです。

  • 未経験なので、そもそも採用されにくい
  • 採用されたとしても、未経験のため最初は失敗ばかり、先輩は年下ばかりで、後悔しがち(元の職種に戻る人も多い)

 

まず、異職種への転職自体が成立しにくい(=書類選考や面接選考に落ちやすい)です。

仮に転職出来たとしても、最初は何もかも上手く行かないことに耐えられるか、周りが年下の先輩ばかりであることに耐えられるか、といった壁があります。

 

転職エージェントふくしま
いったんプライドを捨てなければいけない場面も多いです。

 

まとめ

職種変更での転職(異職種への転職・キャリアチェンジ)は非常に勇気のいることであり、エージェントとしては応援したくなります。

しかしデメリットが大きいことも事実ですので、それを伝えず求人だけ紹介するのはプロとして不誠実だと思います。

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